【2021 J1 第4話】おい!ちょ、待てよ!
スタメン
横浜F・マリノス
浦和レッズ
- 前節と全く同じスタメン(立ち位置は違うけど)
- 小泉の名前は『かほ』じゃなくて『よしお』って読むんだよ
リカ将による叱咤激励
今季から就任したリカルド監督。今までの浦和とは違う新しいスタイルを根付かせるため、試行錯誤を重ねています。熱いハートの持ち主でもある彼から、選手たちに激励の言葉が送られました。
さあ、いよいよ試合だ。相手は自分たちと同じ攻撃的なスタイルを貫くチームだ。我々もそういうサッカーを見せようじゃないか!精一杯プレーし、存分に楽しんでいこう!!
はい!!
今までの試合で見せたボールを握り、ハイプレスを仕掛ける果敢なスタイルをぶつけたい浦和。前節勝ったこともあり、士気が高い様子。自信もついているようです。
それとなく、いつどこへ動けばいいかがわかった気がする
まだ考えなしにできるレベルじゃないけどな。それでも随分スムーズにできるようになったよな
そうだね。佳穂の高いスキルもあるし、今の自分たちはそれなりにやれるんじゃないかな
まだ選手たちの動きが完全に自動化される域ではないですが、多少時間があれば自分たち本意に試合を進められる自信があるようです。やはり勝利はいいものですね。
対するマリノスは果敢にプレスを仕掛けてくるでしょう。そして相手もボールを保持する意識を持ったチーム。似たようなことのぶつかり合いは、どちらに軍配が上がるのでしょうか。
速さは正義
さて、試合が開始されました。マリノスのプレスは勢いがすごく、寄せてくるスピードが速かったです。これに浦和の選手たちはたじたじ。
小泉から宇賀神にボールが渡りますが、扇原が猛烈な勢いで押し寄せてきました。
うぉぉぉぉぉお!!待てえええぇぇぇぇえ!
えーっと、今ここでボールもらったから、次はこのあたりに送ればいいのかな。誰かいるかn…
えええぇぇ!?なんかすごい勢いでこっちくる。えーっと、えーっと…ごめん、確実に空いてる拓也よろしく!
ものすごい勢いに押された宇賀神。落ち着いて考える時間がなかったようですね。ものすごい速さで寄せ、相手の思考時間を削る。制限時間が短いと、簡単な問題でも焦っちゃいますよね。強制的に相手をテンパらせちゃいます。相手からしたら、「おいちょ、待てよ!」って言いたい状況だったかもしれません。
ウガさんかなりきつそうだったな。ボランチが前に出てきてるし、ここは一発俺が前に蹴って状況をひっくり返そう!
ぬあああぁぁぁぁぁ!!
うおっ!?何だあの速さは!?長いボール蹴るには助走いるし、振り足も大きいから時間かかるんだよな…仕方ない、ここは周作さんまで戻そう
スピードをもって相手に近付くことは、準備時間を削る効果もあります。時間のかかる大きな動作はしづらくなることに。高くジャンプするのにも、踏ん張る時間が必要ですよね。それなしに飛ぶと低くなるのは当たり前のこと。大きな力を使う動作は、それなりに時間が必要なのです。
最後方で見てた俺は冷静だぜ。ほい、勇樹くん。そこなら余裕あるだろうから後よろしくね
うぐおぉぉぉぉおお!
これはまえd…じゃなくてマルコスか!ややこしいわ!!それにしてもこのタイミングはまずいな…仕方ない、ここは前向きな拓也につけるか。
よし、下げてもらったな。じゃあ次は…
俺の勢いは止まらないぜぇぇえ!!!
またしてもっ!?じゃあ空いてそうな敦樹。よろしく!
ふぉぉおおおお!!!
マジか…はっや…下げようにも後ろは敵がいるしな…ちょっと無理やりだけど前に蹴るか
ここも猛スピードで押し寄せた扇原。バックパスをしたくとも、後方には大然やマルコスがいる状態。仕方なく前に蹴ったボールは、扇原にぶつかってマルコスの元に。
よっしゃー!ボール奪ったぞ!さぁ、カウンターだ
整っていない相手陣地をマリノスの選手たちが急襲。中央に送られたクロスを仲川が落とし、大然が2点目を奪いました。
君がいい位置を取ろうとするのなら、僕はスピードでそれをさせない。まるでそう言ってるかのようなプレーを見せてくれました。
このように、マリノスのスピードが浦和を上回ることがあれば、浦和のパス回しがマリノスのプレスを上回ることも。スピードで相手を破壊する実にマリノスらしいやり方だったように思います。
試合を終えて
みんなよくやった。これが私たちの現在地なのだろう。しかし、全く歯が立たなかったわけではない。自分たちのアイデンティティを表現できた時間もあった。これからもっと成長していこうじゃないか。次こそは勝つぞ!!
はい!監督!!
全体的に試合を通して彼らのほうが上回ったという印象です。3失点以外にもチャンスを作られてしまって、彼らのほうが本当に上回っていました。ただその中でも、われわれもうまくプレスを掛けられたり、ボールを握れるような良かった時間ももちろんありました。チャンスを作ってゴールに迫るシーンもあったので、今後そういったところを改善していければと思います。
リカルド監督もこのようにコメントしていまいた。マリノスとしては、年月と成功体験の差を見せられてよかったなぁと思います。今の時点でこれだけやれていたので、再戦のときはもっと化けてるかもしれませんね。恐ろしや…しかし、こちらもその分成長しているはず。今度は埼スタでお会いしましょう!またそのときまで!!