【2021 J1 第1話】OJTは辛いよ…
早番メンバー
川崎フロンターレ
- 前回出社時と同じシフトで今回も臨む
- 大島さんと塚川さんは体調不良のためお休み
横浜F・マリノス
- 期待の新入社員である樺山が早速早番で出社
- 直前まで誰が出るかわからなかったが、今回はエロいと評判の和田さんが出社
- 激戦区だった最後尾の座はオビが射止める
今季から行う新規事業と事前研修
今季から新規事業を行うことにしたマリノス。新しいことをするので、まずは社員に理解してもらう必要があります。そこで、石垣島と宮崎にて事前研修を行いました。(べ…別に研修という名目で遊んでたわけじゃないんだからね!)
はい。ということで、うちは今季から新しいことを始めます。この研修でしっかりと基礎を学ぶように!
ふむふむ…そういうことか。それならこういうやり方もできるかな。
えぇ~!?これって額面通り受け取るものじゃないのか!?この発想はなかった…
基礎を教えただけで応用できそうな社員もいれば、常識にとらわれない発想に驚く社員も。研修開始当初は戸惑いも多く見られました。
しかし、ただ内容を教えるだけでなく、ロープレも行って理解の浸透を図るマリノス。これが功を奏し、研修が終わるころにはある程度理解が進んだようです。
えー、これにて研修は終了。基礎は教えたので、後は応用できるよう各々で理解を進めておくように!
はい!頑張ります!
社員自らが必死に考えた結果
社員たちの考えた営業方針
され、事前研修を終えたマリノス。いよいよ本番を迎えることになりました。最初は川崎フロンターレさんへの営業になります。そこで部長からこんな言葉が…
今回の新規事業はいきなり君たちに任せたいと思っているんだ。いわゆるOJTというやつだね。
い、いきなり自分たちでですか。4年目とはいえ、新規事業なので不安が少し…
なに、大丈夫だ。研修で君たちに基礎を全て叩き込んだ。それを相手に応じて使い分けるだけ。こういうのは実戦が大事だ。さあ!やってごらん。
どうやら部長は社員たちに自分で考えてもらいたい様子。新しいことなので不安はありますが、研修期間に学んだことを発揮するチャンスでもあります。早番の社員たちが相談して作戦を打ち立てました。
オブラートに包んだ会話をさせよう作戦
川崎さんに会話の主導権を握られると厄介だ。なので、俺が会話の核心を突かせないようシミッチさんを見張るよ。
そうなると最初に話してる俺が会話の方向性を決められるな。ある程度限定するから、次に応対がきそうなところは事前に準備を頼む。
了解!図にするとこんなイメージかな。
- 天野がシミッチを監視し、ストレートな物言いをさせないようにする
- 発言の後戻しができないよう、オナイウが外堀を埋めていく
- 誘導した会話応対の事前準備をすることでスムーズに進める
そうだね。これはきちんと会話を誘導できるかが重要だ。みんなよろしくな!
弊社に呼んで御社を空にしよう作戦
こちらがプレゼンするときのことも考えておこうか。
そうだな。じゃあわざとこっちに招待して、手薄になった相手会社を畳みかけるなんてどうだ?
かなり攻撃的というか、リスクもあるやり方だね。それってこんな感じになるのかな?
- 魅力的な話題を自社で行い、多くの取引相手を招待する
- 手薄になった取引先に人数をかけて一気に商談をまとめあげる
それいいっスね!一気に状況がひっくり返るのがたまらないっス!!
よし!じゃあこの2本立てでいくか。今季初仕事だ、やってやろうぜ!!
どうやら作戦はまとまったようですね。彼らなりに考えて臨む今季初仕事。はてさて、どうなることやら…
打ち砕かれたプランとバラバラなチーム
選手たちは事前に予定してた作戦を決行。川崎さんは「うんうん」と相槌を打ちながら話を聞いていましたが、しばらくすると様子が変わってきました。こちらの提案に鋭い返しをバシバシ言ってくるではないですか。これにはマリノスの社員たちもたじたじ。
おい!こんなに鋭いツッコミくると思ってなかったぞ!
話術のうまさ、切り返しの速度。こちらに考えさせる暇を与えないほどとは…
ちょっと後ろ人手不足かも。たくさん自社に招待しすぎちゃったかな…
中々会話もいい方向に持っていけない。核心が突けないことを逆に利用されてる気がする…
どうやら自社はてんてこ舞いな様子。取引先の会話もうまくいってない模様。「もう最初に考えた作戦めちゃくちゃだよ!とにかくこの状況をなんとかしなきゃ…」各々がそう考えた結果…
社員それぞれが勝手に考えるので、チームとしてバラバラになってしまった
なにっ!?自社の人数が足りないだと!?それなら俺がヘルプに行こう。みんな、待ってろよ!
いやいやいや、それだと取引先の担当人数が足りなくなるだろ。純戻ってこーい!じゅーん!!
北の国へ旅立った純。残された和田さん。足りなくなる取引先の社員数。過剰になる自社の社員たち。もうね、各々が勝手に判断してバラッバラなわけですよ。めちゃくちゃになった状態で川崎さんにご満足いただくこともできず…OJTは散々な結果に終わり帰社。結果をポステコ部長に報告します。
大激怒の部長がくれたOJTのフィードバック
報告を受けた部長の怒り
なんだその仕事っぷりは!!ちゃんと研修で教えたよね!?それを応用すれば問題なくできる相手じゃないか!
たしかに研修のときに基礎は教えてくれたけど…それ以降、具体的にどうやるかまでは教えてもらってないような…
大体な、川崎さん相手に受けに回ったり誘導したりしても効果薄いことわかるでしょ!先方に考える時間与えちゃダメだって。アタックし続けるのみ!!
いや…川崎さん相手のマニュアルとか特にもらってなかったし…なんならOJTやるっていきなり言われたのも…
ちょっと散々な出来だったから、今回は私自らやり方を教える。次からはこうやるように!
はい!!
あと、すごいスピードで会話の切り返しができる大然と、ベテランの宏太を遅番で入れるから。彼らの助けも借りるように。
よろしくな!次は俺のスピードで相手に息つく暇も与えないぜ!
ポステコ部長が授けた策
怒りが有頂天に達したポステコ部長。ちょっと理不尽だけど、社員たちは大声で説教されるハメに…しかし、川崎さんとの商談はなんとしてもまとめあげたいもの。ポステコ部長自ら作戦を授けてくれました。例年こんなに早く部長からフィードバックがもらえることはありませんが、今回は特別だったようですね。
さて、部長が伝授した策とはどういうものだったのでしょうか。内容を見てみましょう。
- 自社担当と、取引先担当を明確に分ける
- 川崎さんが提案しそうになったらすぐに応対する(会話のペースを高速化)
- 自社に人を呼んだ際、手薄になった取引先付近にすぐさま連絡を入れる
あ、俺はハッキリと自社担当なのか。もっとそっち側に寄ってよかったんだな。
代わって入った俺は当然取引先だ。先鋒は任せな!
あ…大然入っても俺は取引先のままなのか。純みたいに自社ヘルプしなくてもいいのね。
これなら頭が整理されてやりやすい。>みんなの意識が揃うはず。次こそやってやろうぜ!
おう!!!
どうやらまとまることができたようですね。これで前みたいにバラバラになることもないはず。そう、>商談をまとめるにはチームワークが大事なのです。
授けられた策を実行して
はい、そこはこうでして。はい、もちろんそこはそうなります。けどこういうものもございまして。
相手に考えさせる時間を与えないほどのマシンガントークっぷり。さすが大然だ…
先鋒がこう言ってきたのなら、こうすればいいと思うよ。あー、待った!それはこうしないとみんなのやってることとズレちゃうから気を付けて。
水沼先輩って必ず後輩に声かけてくれるよなぁ。よく周り見てるし、内容もわかりやすい。うん、やっぱ頼りになる!
遅番で入った大然や水沼が早速活躍してるようですね。役割が明確化され、チームも一枚岩になれている状態。散々だった前回と比べて、見違えるように成果が出始めました。ただ、最終的に商談がまとまるところまでいけず。前回の失敗があまりにも痛かった…
うーん…結果、まとまらずか…
残念だけど、今回はここまでのようだね…前回の失敗が響いたか…
まぁ、ぶっつけ本番みたいなところあったし。次はうまくやろうよ!
そうだね。いつまで凹んでても仕方ない。次がんばろう!
初の実戦はほろ苦い形に終わってしまいました。しかし、長い今季はまだ始まったばかり。新しいことがいいきなり成功するほど、この世界は甘くないですし。これを糧に次へ繋げましょう!次回に乞うご期待。